2005年 01月 30日
横浜トリエンナーレ2005の記者会見開催! |
2005年1月28日、客船氷川丸内にて横浜トリエンナーレ2005の記者会見が開催されました。内容は各主催者代表からの挨拶の後、総合ディレクターである川俣正さんより横浜トリエンナーレ2005においての中間報告、今後の予定、作家紹介など行われ、最後に場内の記者と川俣さんとの質疑応答があり出席したはまことり2名も川俣さんに質問してメッセージも頂きました!
■横浜トリエンナーレ2005の概要
2005年9月28日(水)〜12月18日(日)横浜市山下ふ頭3号、4号上屋(合計約12,000㎡)や山下公園などにて、総合ディレクター川俣正さん(美術家、東京藝術大学教授)のもと天野太郎さん(横浜美術館学芸係長)、芹沢高志さん(P3 art environmentディレクター)、山野真悟さん(ミュージアム・シティ・プロジェクト運営委員長)の3名がキュレーションを行い国内外より約80組の作家の作品が紹介されます。(うち現在確定の作家はコチラ)また、主催は前回に引き続き独立行政法人国際交流基金、横浜市、NHK、朝日新聞、横浜トリエンナーレ組織委員会とのことでした。
■総合ディレクター川俣正さんの考える横浜トリエンナーレ2005とは?
横浜トリエンナーレ2005をディレクションするにあたり、まず最初にご自身の立場から「作家としてどういうものだったら参加したいか?」と考えられたそうです。
次に今回のメイン会場が突端の倉庫でかつ「保税地区」という一時的に税金のかからない非日常的な場所であるということ、また時間軸で見ても極一時的で祝祭のような非日常的なものということから全体において“非日常的”を意識されたとのことでした。そして現代における美術が変遷していく可変的な物事だということから展覧会そのものを運動態としてとらえ、それに関わる鑑賞者も単に見るだけの静的な姿勢からアートの制作現場に立会ったり作品を体験するなど動的な姿勢で関わることによって、作家と鑑賞者の垣根を越えるような展覧会になればと考えられたそうです。以上のことから横浜トリエンナーレ2005の全体のテーマを「アートサーカス(日常からの跳躍)」とし、まるでサーカスのような美術展に様々な人が巻き込まれていく動的なものになれば、とのことでした。
その他にも“日本の横浜で開催する国際美術展”といった面を意識して、横浜という地域性を出した作品や近年増加する海外で勉強し活躍する若手の日本人作家やアジアの作家の作品などを意識的に紹介するなど様々な角度から見て横浜トリエンナーレ2005が充実したものになるよう検討されていました。
■記者会見参加作家について
今回の記者会見に参加した作家は総勢8名(下記参照)で川俣さんからの紹介の後、それぞれ一言ずつ挨拶を行いました。中でもフランスの作家ダニエル・ビュランさんは、作家である川俣さんが横浜トリエンナーレ2005のディレクターに就任したことに対して「こういった大規模な国際的な美術展において作家に(ディレクターとして)責任とリスクが与えられるのは初めてで、川俣さんに大きな期待と尊敬をしている」とコメントされ場内が拍手に湧いた一場面もありました。(←画像右がダニエル・ビュランさん。ちなみにその右上の青いポスターが初公開!横浜トリエンナーレ2005のオフィシャルポスターです。)
*今回の記者会見に参加した作家(敬称略)*
(ダニエル・ビュラン、Dan demuynck、ジム・クレール、西野達郎、ルック・デルー、ヨープ・ヴァン・リースホウト、マリア・ローゼン、リチャード・ウィルソン)
■現在決定された具体的な企画案
・ビュラン・サーカス:フランスの作家ダニエル・ビュランさんがエトカンというサーカス一座とコラボレーションする企画。
・ホームスティ・アートプロジェクト:パリ在住の日本人桃谷恵理子さんが近年開催している、自分の住まいを特定の作家に委ね部屋全体を作品に改造してもらう企画を横浜のアパートで展開する。自分の好きな作品を自分の部屋に飾る、という鑑賞者と作品のごく基本的な関係を表現したものである。
・コミュニティ・ワークショップ:映画上映、演劇等様々なワークショップを展開する。
・トリエンナーレ・アーカイブルーム:横浜トリエンナーレを永続的に開催することを考え、関係者しか見ることができないようなものも含めた前回や今回の横浜トリエンナーレの資料を閲覧できる場所を横浜市内に作り公開する。
・アート・オークション:12月に山下ふ頭にてオークションを行う。詳細は未定だがオークションをすることによって会期後撤去予定の作品を皆でシェアでき、そもそも作品は運用できるということを実証できるので、たとえ購入しなくてもその場に居合わせるだけで意味がある。また会場が「保税地区」という一時的に税金がかからないという浮いた場所であるということも面白みのひとつ。
■今後の予定
2月以降−作家の選定、会場設営計画、プログラム調整。
トリエンナーレ広報および資料収集(国内外で行う予定)
5月−山下公園付近で作品設置、キックオフパーティ。
7月−横浜市内でオープン展示。
8月−会場付近で公開作品設置。
9月28日−パブリックオープン。
様々なイベント、ワークショップを同時開催。
12月上旬−会場内広場でアート・オークション開催
■「はまことり」川俣さんに迫る!!
昨年度からすでに作戦会議や横浜トリエンナーレ応援企画など、横浜トリエンナーレ2005の開催に向けた市民主体の活動は活発に行われています。こういった活動に対して川俣さんはどう思われ、今後それらと本展との関係をどのように考えられているのか?誰もが気になるこの質問を「はまことり」浜田が代表して川俣さんに迫りました。
川俣さん:それらの活動はアートコラボレーティブワークの一部になります。これから市民と会って話し合う予定です。そして、アイデアを色々出してもらって、実現可能か不可能か、テーマに沿っているかなど調整しながらやっていきたいです。
また、市民に限らず色々な人たちとコラボレーションして行きたいとも思っています。
また、川俣さんも参加される2/19の“横浜トリエンナーレ第4回作戦会議”への出席者へメッセージを頂きました!
川俣さん:「一緒にやりましょう!」ですね。
情報やアイデアを出して頂きたいです。これから時間を割いてミーティングをしましょう!
ということで、川俣さん自らが横浜トリエンナーレ2005に市民の参加を強く望んでいることを表明し、横浜トリエンナーレ2005へ市民が参加するよう呼びかけまでして下さいました。皆さん、まずは2/19の第4回作戦会議に参加してこれから一緒に横浜トリエンナーレ2005を作っていきましょう!(ドイ)
(※2/19の作戦会議の詳細と申し込みについてはコチラ!)

(↑会見後、天気も良かったので氷川丸の甲板にて記念撮影が行われました。)
■横浜トリエンナーレ2005の概要
2005年9月28日(水)〜12月18日(日)横浜市山下ふ頭3号、4号上屋(合計約12,000㎡)や山下公園などにて、総合ディレクター川俣正さん(美術家、東京藝術大学教授)のもと天野太郎さん(横浜美術館学芸係長)、芹沢高志さん(P3 art environmentディレクター)、山野真悟さん(ミュージアム・シティ・プロジェクト運営委員長)の3名がキュレーションを行い国内外より約80組の作家の作品が紹介されます。(うち現在確定の作家はコチラ)また、主催は前回に引き続き独立行政法人国際交流基金、横浜市、NHK、朝日新聞、横浜トリエンナーレ組織委員会とのことでした。
■総合ディレクター川俣正さんの考える横浜トリエンナーレ2005とは?横浜トリエンナーレ2005をディレクションするにあたり、まず最初にご自身の立場から「作家としてどういうものだったら参加したいか?」と考えられたそうです。
次に今回のメイン会場が突端の倉庫でかつ「保税地区」という一時的に税金のかからない非日常的な場所であるということ、また時間軸で見ても極一時的で祝祭のような非日常的なものということから全体において“非日常的”を意識されたとのことでした。そして現代における美術が変遷していく可変的な物事だということから展覧会そのものを運動態としてとらえ、それに関わる鑑賞者も単に見るだけの静的な姿勢からアートの制作現場に立会ったり作品を体験するなど動的な姿勢で関わることによって、作家と鑑賞者の垣根を越えるような展覧会になればと考えられたそうです。以上のことから横浜トリエンナーレ2005の全体のテーマを「アートサーカス(日常からの跳躍)」とし、まるでサーカスのような美術展に様々な人が巻き込まれていく動的なものになれば、とのことでした。
その他にも“日本の横浜で開催する国際美術展”といった面を意識して、横浜という地域性を出した作品や近年増加する海外で勉強し活躍する若手の日本人作家やアジアの作家の作品などを意識的に紹介するなど様々な角度から見て横浜トリエンナーレ2005が充実したものになるよう検討されていました。
■記者会見参加作家について今回の記者会見に参加した作家は総勢8名(下記参照)で川俣さんからの紹介の後、それぞれ一言ずつ挨拶を行いました。中でもフランスの作家ダニエル・ビュランさんは、作家である川俣さんが横浜トリエンナーレ2005のディレクターに就任したことに対して「こういった大規模な国際的な美術展において作家に(ディレクターとして)責任とリスクが与えられるのは初めてで、川俣さんに大きな期待と尊敬をしている」とコメントされ場内が拍手に湧いた一場面もありました。(←画像右がダニエル・ビュランさん。ちなみにその右上の青いポスターが初公開!横浜トリエンナーレ2005のオフィシャルポスターです。)
*今回の記者会見に参加した作家(敬称略)*
(ダニエル・ビュラン、Dan demuynck、ジム・クレール、西野達郎、ルック・デルー、ヨープ・ヴァン・リースホウト、マリア・ローゼン、リチャード・ウィルソン)
■現在決定された具体的な企画案
・ビュラン・サーカス:フランスの作家ダニエル・ビュランさんがエトカンというサーカス一座とコラボレーションする企画。
・ホームスティ・アートプロジェクト:パリ在住の日本人桃谷恵理子さんが近年開催している、自分の住まいを特定の作家に委ね部屋全体を作品に改造してもらう企画を横浜のアパートで展開する。自分の好きな作品を自分の部屋に飾る、という鑑賞者と作品のごく基本的な関係を表現したものである。
・コミュニティ・ワークショップ:映画上映、演劇等様々なワークショップを展開する。
・トリエンナーレ・アーカイブルーム:横浜トリエンナーレを永続的に開催することを考え、関係者しか見ることができないようなものも含めた前回や今回の横浜トリエンナーレの資料を閲覧できる場所を横浜市内に作り公開する。
・アート・オークション:12月に山下ふ頭にてオークションを行う。詳細は未定だがオークションをすることによって会期後撤去予定の作品を皆でシェアでき、そもそも作品は運用できるということを実証できるので、たとえ購入しなくてもその場に居合わせるだけで意味がある。また会場が「保税地区」という一時的に税金がかからないという浮いた場所であるということも面白みのひとつ。
■今後の予定
2月以降−作家の選定、会場設営計画、プログラム調整。
トリエンナーレ広報および資料収集(国内外で行う予定)
5月−山下公園付近で作品設置、キックオフパーティ。
7月−横浜市内でオープン展示。
8月−会場付近で公開作品設置。
9月28日−パブリックオープン。
様々なイベント、ワークショップを同時開催。
12月上旬−会場内広場でアート・オークション開催
■「はまことり」川俣さんに迫る!!
昨年度からすでに作戦会議や横浜トリエンナーレ応援企画など、横浜トリエンナーレ2005の開催に向けた市民主体の活動は活発に行われています。こういった活動に対して川俣さんはどう思われ、今後それらと本展との関係をどのように考えられているのか?誰もが気になるこの質問を「はまことり」浜田が代表して川俣さんに迫りました。
川俣さん:それらの活動はアートコラボレーティブワークの一部になります。これから市民と会って話し合う予定です。そして、アイデアを色々出してもらって、実現可能か不可能か、テーマに沿っているかなど調整しながらやっていきたいです。
また、市民に限らず色々な人たちとコラボレーションして行きたいとも思っています。
また、川俣さんも参加される2/19の“横浜トリエンナーレ第4回作戦会議”への出席者へメッセージを頂きました!
川俣さん:「一緒にやりましょう!」ですね。
情報やアイデアを出して頂きたいです。これから時間を割いてミーティングをしましょう!
ということで、川俣さん自らが横浜トリエンナーレ2005に市民の参加を強く望んでいることを表明し、横浜トリエンナーレ2005へ市民が参加するよう呼びかけまでして下さいました。皆さん、まずは2/19の第4回作戦会議に参加してこれから一緒に横浜トリエンナーレ2005を作っていきましょう!(ドイ)
(※2/19の作戦会議の詳細と申し込みについてはコチラ!)

(↑会見後、天気も良かったので氷川丸の甲板にて記念撮影が行われました。)
by hamatori
| 2005-01-30 21:00
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